お地蔵さんの赤いよだれかけ

お地蔵さん無事でした…
「檀家さんの誰かが新しい赤いよだれかけを作ってくれた」 と
和尚の伯父さんが話してくれました。
 色が廃れる頃になると、何者か?お地蔵さんにこっそりかけるのだそうです。 …
この辺りにも「陰徳」の風習があって、
 「よいことをしたら人に言わない」ということを守って、
私がつくったんだ!って名乗り出ないそうです…
じいさんのお寺の近くまで津波が押し寄せ、
今も、周辺の田んぼは塩が入って耕せない状態、
家も流されて基礎だけになっていました。
そこは、私の記憶していた風景ではなかったのです。
 
その日の前日、ロックの学園ライブであるアーティストが
 「今、アルバムを作っていて、0からつくりだすことは本当に大変だけど、
 よいものがつくれるようにがんばっていきます。」と言っていました。
 
 ところどころに残っている枝の折れた松の木を見ながら
その言葉が私の脳内で何度も再生しました。
 

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